(きょうゆう)
私法上の概念で、複数の者が、同一の物を同時に所有している形をいう。
例えば、相続人が複数の場合の相続の際に、遺産が分割されるまでは相続人が遺産を「共有」することになる。また分譲マンションの共用部分は、区分所有者の「共有」に属している。
なお、共有物に対する各共有者の権利を「持分」または「持分権」と呼び、それぞれ単独で自由に持分を譲渡することができる。また、共有者の氏名を「共有名義」という。
共有物の管理については、民法の改正(2023年4月1日施行)によって、共有物の管理者、共有物の軽微変更、所在等不明共有者がいる場合の対応などに関するルールが明文化された。