(けんりきん)
「土地」や「建物」の「賃借権」を設定したり譲渡したりするときに、賃借人が地主・家主に支払う金銭をいう。
「賃料」とは別に授受され、敷金と異なって契約が終了しても返還されることはない。
その授受は、都市部で広く見られる社会的な慣行である。
その法的な性格は、
1.所有権類似の法的保護を受ける借地権の対価、2.賃料の一部の一括前払い、3.賃借権の譲渡・転貸に対する事前の承認料
などといわれ、「契約」の内容で判断しなければならないが、事実として行なわれている。
なお、「借地権」の取引においては、通常、「権利金」に相当する額が対価となっていて、その額は地価の7割程度の水準である。また、貸主が受け取る権利金は、課税上、不動産譲渡益と同様に取り扱われている。