(きゅうよしょとくこうじょ)
「所得税」の課税において、給与収入金額から一定の額を控除することをいう。
事業収入、不動産収入などに対する課税に当たっては、収入を得るために必要となった経費(必要経費)を差し引くことができる。しかし、「給与収入」については、必要経費の算定が困難である。そこで、その代わりとして、給与収入から一定の金額を控除する方法が採用されている。
給与所得控除の額は、給与収入に応じて、収入額が多くなるに従って控除額が少なくなるよう段階的に定められている。
なお、通勤費、転居費、研修費、資格取得費、帰宅旅費、一定の勤務必要経費が定められた額を超えるときには、「確定申告」によりその超える部分の金額をさらに差し引くことができる(給与所得者の特定支出控除)。