マンション、アパート 1階の部屋のデメリット
エレベーターの有無に限らず、以下の理由により1階のデメリットがあります。
分譲マンションや賃貸(アパート・マンション)の違いに関係なく、共通した理由です。
騒音や外部からの目線
1階の部屋は道路との距離が短く、交通量が多い場合はクルマの走行音や道を行き交う人の声などが部屋内に入ってくることが多いです。また、外からの人の目線と部屋の位置が同じな為に道を行き交う人の目線が部屋内に入ったりします。
そして、駐車場や駐輪場等が1階に用意されているマンションが多く、やはり人の目線が気になります。
これらの理由から、1階に住む人は騒音や外部からの視線等によるストレスを受ける可能性が高く、居住価値が下がるため、他の階よりも安くなっています。
防犯の問題
1階の部屋は、外部からの侵入などの犯罪被害に遭う可能性が2階以上の部屋よりも高くなります。
また、不審者の目を引きやすいという事も懸念懸念されます。
これらの理由から他の階よりもしっかりとした防犯対策が必要であることから、1階の部屋は他の階の部屋よりも割安に設定される傾向があります。
陽当たりや眺望が良くない
1階の部屋は上階よりも陽当たりや見晴らし(眺望)は良くありません。
目の前に建物や木々などが有れば室内に陽が入らず薄暗く、昼間でも照明をつけていないと生活に支障が出る事もあります。
また、地面からの高さが低いため、風通しが悪い事が多いです。
これらのデメリットにより1階の部屋は他の階の部屋よりも居住価値が下がるため、割安に設定されています。
災害リスク
1階は、地震や洪水などの自然災害に対してもリスクが高い位置です。
そのため、防災対策が必要であることから居住価値が下がり、割安に設定されています。
マンション、アパート 1階の部屋のメリット
マンションやアパートの1階はデメリットだけでは有りません。1階にしかない利点が多数有ります。
以下に、1階の部屋に住む主なメリットを説明します。
価格又は賃料が割安
1階のデメリットのおかげで同じマンションでも割安で居住する事ができます。
共用施設が充実していたり立地条件が良いマンションでも、あえて1階の部屋を選択する事によって割安に住むことができます。
また、価格交渉や賃料交渉が成功しやすいのも1階の物件です。
売主や貸主は1階の部屋は成約率があまり良くないと考えていますので、多少の交渉に応じてもらえる可能性があります。
入退室のしやすさ
エレベーター付きのマンションでは、待ち時間が無いのでスグに外出できます。
エレベータが付いていないマンションでも、外出はスムーズです。
外出先から帰宅した時も同様です。
忘れ物を取りに部屋に戻る場合や、買い物の帰りなどは1階の部屋の方が楽です。
下階への配慮が必要ない
2階以上の部屋の場合、下階への音の配慮は必要ですが1階の部屋はそれが必要有りません。
例えば、家族に子供が居て走り回ったりすると、いくら遮音フロアであっても相当な音が下階に漏れます。
近年、上階の音がうるさいなどのクレームが増加しています。
増加した理由は、音を出す入居者が増えたという事ではなく、居住環境の感じ方が以前よりも繊細になった事が原因かと思います。
昔は、上階が多少騒がしくても「上は小さな子供が居るからしょうがないな~。」と容認する入居者が多かったのですが
最近は、昔のような寛容な入居者が少なくなってきたと感じます。
1階の部屋であれば、下階へ音が漏れる事を気にせず子供たちは走り回れます。
下階への音の問題は、ペット飼育OKのマンションの場合も同様です。
庭付きの部屋も有る
分譲マンションでは、1階の部屋に「専用庭」という自分専用で使用できる庭が付いている物件も有ります。
専用庭の使用方法は管理規約等により定められています。
家庭菜園程度の使用であれば殆どの物件は許可されています。
樹木を植えても良いかなどは、上階への影響等も考慮しなければならないので管理会社へ問い合わせる必要があります。
また、ペット飼育OKのマンションの専用庭にペット(犬や猫)を放して良いかなども管理会社へ問い合わせてからの判断となります。
館内共用施設利用のしやすさ
マンションの共用施設は1階に設定されている事が多く、利用のしやすさは1階の部屋の方が有利です。
マンションの1階に大浴場や岩盤浴、アスレチックジム等が設置されている場合、施設利用の為にエレベーターを利用せずとも部屋から短時間で移動できます。
また、トランクルームは多くのマンションでは地階か1階の設置が殆どです。
店舗や施設等の利用のしやすさ
都心部のマンションでは1階に店舗や施設が入居することが多いです。
生活に必要な物品の調達やサービスの利用に便利な環境が整っていることがあります。
1階の部屋から徒歩数分で利用できる場合もあります。
床下収納付物件
1階の物件には床下収納が付いている物件もあります。
パントリーなどの収納が装備されていない物件では床下収納は大変重宝する収納です。
- とにかくコスパ重視
共用施設が充実しているマンションへの入居を希望している場合や、エリアを限定して探している場合など。 - 小さな子供が居る
遊び盛りの子供が居る場合は1階がおすすめです。
上階への入居は、ある程度子供が成長してから住替える事を検討したほうが良いです。 - 犬を飼っている
犬の足音は意外と下階に響きます。
ペット飼育OKのマンションであっても、音の問題は配慮したほうが良いです。 - 部屋に居る時間が少ない
日中は仕事や学校に行って、帰ってきても寝るだけのようなライフスタイルですと
割高な上階に住む理由は無いと思いますので、割安な1階を検討してみると良いでしょう。
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